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涙で迎える母の日

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相変わらずの ほったらかしブログ

 

でも、今日だけは書いておきたい。

 

 

 

 

友人 M

 

12歳の春に出会い

 

中学 高校 短大 就職先

 

30年以上ずっと一緒だった。

 

いつも一番近い所にいてくれた。

 

親や姉弟以外で、私の人生のほとんどを知っていてくれる

 

大切な大切な友人

 

家族に話せないことも

 

Mになら打ち明けられた。

 

 

 

思春期から大人になり、

 

ふたりとも母になった。

 

日々の忙しさに会う機会は減ったけれど

 

それでも、会えば いつでも「あの頃」に戻れた。

 

大人になってからも、言いにくいことも厳しく助言してくれた。

 

「S(私)は自分(M)と違う選択をするから、二人分の人生を味わえて、

 

一緒にいると面白い。」と言ってくれた。

 

 

  

出産後も仕事を続けることを選んだ私。

 

一方Mは、「妻として 母としての時間を最優先したいから」と

 

長女の出産を機に退職し専業主婦になる道を選んだ。

 

それから数年後

 

ご主人が突然病に倒れ

 

Mと二人の娘さんとの生活が始まった。

 

それでも、Mはいつも

 

笑顔を忘れず、前向きだった。

 

亡くなったご主人が見守ってくれているのを

 

心の支えにしていたのだろう。

 

 

 

それから12年たった 昨年の今日

 

Mはご主人の元に旅立った。

 

 

 

自分に残された時間が長くないことを知った時から

 

現実を正面から受け止め

 

遺していく二人の娘に自分のすべてを伝え

 

母としての生き方を身をもって示し

 

決して逃げることなく

 

諦めることなく病と闘った。

 

 

 

どんなに無念だったろう。

 

どんなに生きたかっただろう。

 

どんなに娘たちの成長を見届けたかっただろう。

 

 

1年前の葬儀

 

未成年とは思えないくらい立派に喪主をつとめたYちゃんとMちゃん

 

Mの想いはしっかりと娘達に受け継がれていた。

 

「どんな時も、明るく前向きに 周囲への気配りを忘れない。」

 

 

 

 

今日は母の日

 

YちゃんもMちゃんも きっとなんども

 

「おかあさん ありがとう」って言っただろう。

 

 

 

Mは一人娘だった。

 

たった一人の子どもに先立たれてしまったMのお母様

 

「Sちゃん(私)は、Mの分も幸せに・・・」と・・・

 

 

 

 

Mがいなくなってから何かに迷うと

 

「Mならどうするかな? Mがいたら何て言うかな?」って考える。

 

 迷いっぱなしの毎日・・・

 

いつの日かMに再会できた時

 

「もったいない生き方してんじゃないわよ!」って叱られそうだ。

 

 

笑顔が似合って

 

みんなのことも笑顔にするのが上手だった

 

大切な大切なともだち

 

M・・・

 

あなたの娘たちは本当に立派に成長しています。

 

あなたの子育ては本当に見事でした。

 

 

 

 

 


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